平均律
先日の勉強会でギロックのソナチネともう1曲
平均律クラヴィーア曲集より1巻2番cmollのアナリーゼも勉強しました。
M先生の説明では
Wohltemperiert
は、平均律の本に書いてあるタイトルで、-良い感じに調律されたーみたいな
ニュアンス。
gleich schwebende temperatur
こちらは調律師さんが使うほうの平均律。
だそうです。
1オクターブの間の各音をどのような比率で配分するか
音の高さを数学的・音楽的に配列したものを音律と呼ぶのです。
紀元前から中世まではピタゴラス音律 (う・・数学か~?)というものが使われていたそう。
これはグレゴリオ聖歌など単旋律では美しいのですが、ポリフォニーには
向かなかった・・らしい。 (またまたグレゴリオ聖歌の登場)
「すっきり」した数字にこだわった、響きのよさを優先させた音律が
純正律と言います。
この音律は、ある調では美しい響きですが、調によっては絶望的に汚い音だそうです。
つまり、転調が出来ないのだ。
ちなみに、「子犬のワルツ」「ウェーバー舞踏への勧誘」「ラ・カンパネラ」
は、純正律で演奏可能らしい。(M先生談)
その後中全音律が登場。
この音律はバロックから古典時代に好まれていたそうで、転調を可能にしたそうです。
しかし、調によっては不快な響きがするのです。
バッハのインベンションやシンフォニアはこの中全音律が使われていたので
不快な響きの調の曲は省かれているそうです。
だから15曲なんだぁ!!
へーーーー
始めて知ったわ!
中全音律の改良版が快適音律というそうで
バッハの平均律はこの音律を前提に作曲された。(と、本に書いてあった)
現在のピアノは平均律です。
12音の半音の比率がすべて均等であることから12平均律とも
よばれています。
と言うことは、完璧な綺麗な響きではないのです。
しかし、生まれてから平均律しか知らないので良くわからない。
M先生は師匠の家で純正律のピアノを弾いた事があるそうです。
「ある和音はめっちゃ綺麗やねんけど、時々めっちゃ気持ち悪い響きがするんねん~~」
っておっしゃってました。
それを聞いたメロディーハート先生は、
「調律師さんに頼んだら、純正律で調律してくれるかな~?」って。
えーーまさか~!!純正律にするつもりなの
??
平均律クラヴィーア曲集より1巻2番cmollのアナリーゼも勉強しました。
M先生の説明では
Wohltemperiert
は、平均律の本に書いてあるタイトルで、-良い感じに調律されたーみたいな
ニュアンス。
gleich schwebende temperatur
こちらは調律師さんが使うほうの平均律。
だそうです。
1オクターブの間の各音をどのような比率で配分するか
音の高さを数学的・音楽的に配列したものを音律と呼ぶのです。
紀元前から中世まではピタゴラス音律 (う・・数学か~?)というものが使われていたそう。
これはグレゴリオ聖歌など単旋律では美しいのですが、ポリフォニーには
向かなかった・・らしい。 (またまたグレゴリオ聖歌の登場)
「すっきり」した数字にこだわった、響きのよさを優先させた音律が
純正律と言います。
この音律は、ある調では美しい響きですが、調によっては絶望的に汚い音だそうです。
つまり、転調が出来ないのだ。
ちなみに、「子犬のワルツ」「ウェーバー舞踏への勧誘」「ラ・カンパネラ」
は、純正律で演奏可能らしい。(M先生談)
その後中全音律が登場。
この音律はバロックから古典時代に好まれていたそうで、転調を可能にしたそうです。
しかし、調によっては不快な響きがするのです。
バッハのインベンションやシンフォニアはこの中全音律が使われていたので
不快な響きの調の曲は省かれているそうです。
だから15曲なんだぁ!!
へーーーー

中全音律の改良版が快適音律というそうで
バッハの平均律はこの音律を前提に作曲された。(と、本に書いてあった)
現在のピアノは平均律です。
12音の半音の比率がすべて均等であることから12平均律とも
よばれています。
と言うことは、完璧な綺麗な響きではないのです。
しかし、生まれてから平均律しか知らないので良くわからない。
M先生は師匠の家で純正律のピアノを弾いた事があるそうです。
「ある和音はめっちゃ綺麗やねんけど、時々めっちゃ気持ち悪い響きがするんねん~~」
っておっしゃってました。
それを聞いたメロディーハート先生は、
「調律師さんに頼んだら、純正律で調律してくれるかな~?」って。
えーーまさか~!!純正律にするつもりなの

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教会旋法
過日、5月18日(火曜日)は月1回の勉強会の日でした。
今回は作曲科出身のM先生をお迎えして、楽曲のアナリーゼを
していただきました。
今回の楽曲はギロックのソナチネ3楽章とバッハ平均律1巻2番cmoll
ギロックのソナチネ3楽章は演奏した事のある方ならわかると思うのですが
え!ハ調長・・なの???
と思うようなよくわからない不思議な世界の曲です。
M先生のアナリーゼでは
「この曲は教会旋法のイオニアとフリギアが使われています。」
との事。
以前から教会旋法は本で読んで勉強したいましたが
いまいち良くわからん・・。
しかし、M先生のアナリーゼで少しわかった気がします
西洋音楽の元となったグレゴリオ聖歌は、もとは中世の教会で歌い継がれていた
お経の様なもの。
その美しい旋律は現在の長短音階が確立する前の教会旋法でできています。
ギロックのソナチネが何調?って思ったのはそういう理由ですね。
ドリア・フリギア・リディア・ミクソリディア・エオリア・イオニア
と言う旋法の名前は古代ギリシアの都市国家の名前から採られているそうですが
これらは言葉の抑揚が大阪弁・名古屋弁・博多弁といったような
「地域別方言」になぞられるのと同じく、
お経の節回しを地方名にあてはめたもの・・だそうです。
(解説 栗原詩子)
そういえば私の大学の学科長は「グレゴリオ聖歌」の研究者。
この時代の音楽は勉強した・・はず。
だめだねえ~学生時代は関心なかったから全く覚えてないわ
しかしこの歳になってからでも新しい事(昔習ったけど)を知るのは、嬉しいです。
つくづく思います、学生時代もっとしっかり勉強しておけばよかったなぁ
今月のHくん(パパさんお待たせしましたぁ~)

天使の笑顔、ますますしっかりしてきたよねえ~
(知らない方へ・・私の隠し子ではないですよ!!友達の愛息
)
今回は作曲科出身のM先生をお迎えして、楽曲のアナリーゼを
していただきました。
今回の楽曲はギロックのソナチネ3楽章とバッハ平均律1巻2番cmoll
ギロックのソナチネ3楽章は演奏した事のある方ならわかると思うのですが
え!ハ調長・・なの???
と思うようなよくわからない不思議な世界の曲です。
M先生のアナリーゼでは
「この曲は教会旋法のイオニアとフリギアが使われています。」
との事。
以前から教会旋法は本で読んで勉強したいましたが
いまいち良くわからん・・。
しかし、M先生のアナリーゼで少しわかった気がします

西洋音楽の元となったグレゴリオ聖歌は、もとは中世の教会で歌い継がれていた
お経の様なもの。
その美しい旋律は現在の長短音階が確立する前の教会旋法でできています。
ギロックのソナチネが何調?って思ったのはそういう理由ですね。
ドリア・フリギア・リディア・ミクソリディア・エオリア・イオニア
と言う旋法の名前は古代ギリシアの都市国家の名前から採られているそうですが
これらは言葉の抑揚が大阪弁・名古屋弁・博多弁といったような
「地域別方言」になぞられるのと同じく、
お経の節回しを地方名にあてはめたもの・・だそうです。
(解説 栗原詩子)
そういえば私の大学の学科長は「グレゴリオ聖歌」の研究者。
この時代の音楽は勉強した・・はず。
だめだねえ~学生時代は関心なかったから全く覚えてないわ

しかしこの歳になってからでも新しい事(昔習ったけど)を知るのは、嬉しいです。
つくづく思います、学生時代もっとしっかり勉強しておけばよかったなぁ

今月のHくん(パパさんお待たせしましたぁ~)

天使の笑顔、ますますしっかりしてきたよねえ~
(知らない方へ・・私の隠し子ではないですよ!!友達の愛息

アーティキュレーション
アーティキュレーションって言葉を始めて聞いたのは
高校生の時だったかな・・?
管楽器の先生が「ここのアーティキュレーションはどうしようか??」
って話してるのを聞いて
何????
その時説明を聞いたのですがいまいちピンときていませんでした。
大学生の頃は単に楽譜に書かれているスラーやスタッカート
を忠実に守って演奏する事だと思ってました。
それにしては、モーツァルトなんかはスラーを無視して弾くし、
よくわからんな~(ボーイングスラーを知らなかったのです
)
って思ってました。
articulation(英)は奏法という意味だそうです。
ピアノ演奏でのアーティキュレーションは、簡単に言えば
音符のどこをスラーにして(レガートにつないで)、どこを切って演奏するか。
という事です。
それによって、楽曲のニュアンスが劇的に変わってきます。
たとえば アメガフッテキタ と言う文があります。
アメガ フッテキタ というアーティキュレーションでは
「雨が降ってきた。」 と言う意味になります。
しかし
ア メガ フッテキタ というアーティキュレーションでは
「あ!!目が降ってきた」 になります。 恐いでしょ~~!
という風に、アーティキュレーションによって内容が大きく変わってきます。
ピアノの演奏では楽曲の時代やキャラクターを理解して、
ふさわしいアーティキュレーションで演奏すると説得力のある
演奏ができます。
いろいろ考えると難しいですが、練習をしながらそんなことも
考えると楽譜を見るのが楽しくなってきますよ
今日はなんだかピアノの先生らしいblogを書いてみましたぁ~
高校生の時だったかな・・?
管楽器の先生が「ここのアーティキュレーションはどうしようか??」
って話してるのを聞いて
何????
その時説明を聞いたのですがいまいちピンときていませんでした。
大学生の頃は単に楽譜に書かれているスラーやスタッカート
を忠実に守って演奏する事だと思ってました。
それにしては、モーツァルトなんかはスラーを無視して弾くし、
よくわからんな~(ボーイングスラーを知らなかったのです

って思ってました。
articulation(英)は奏法という意味だそうです。
ピアノ演奏でのアーティキュレーションは、簡単に言えば
音符のどこをスラーにして(レガートにつないで)、どこを切って演奏するか。
という事です。
それによって、楽曲のニュアンスが劇的に変わってきます。
たとえば アメガフッテキタ と言う文があります。
アメガ フッテキタ というアーティキュレーションでは
「雨が降ってきた。」 と言う意味になります。
しかし
ア メガ フッテキタ というアーティキュレーションでは
「あ!!目が降ってきた」 になります。 恐いでしょ~~!
という風に、アーティキュレーションによって内容が大きく変わってきます。
ピアノの演奏では楽曲の時代やキャラクターを理解して、
ふさわしいアーティキュレーションで演奏すると説得力のある
演奏ができます。
いろいろ考えると難しいですが、練習をしながらそんなことも
考えると楽譜を見るのが楽しくなってきますよ

今日はなんだかピアノの先生らしいblogを書いてみましたぁ~
